じぶんの積立のデメリット|契約前に知るべき5つのポイント
じぶんの積立には、解約返戻率100%以上という特徴がある一方、すべての資金づくりに適しているわけではありません。
デメリット1:資金を10年間使わないほど受取率が高くなる
現在の契約例では、3年・5年時点の返戻率は100.0%ですが、7年では105.4%、10年満期では110.0%です。
つまり、早く解約しても名目上の払込保険料を下回らない設計ではあるものの、満期まで継続した場合に比べると受取額の増加は小さくなります。
デメリット2:インフレによる実質的な価値低下は防げない
解約返戻率100%以上であっても、「10年後のお金の購買力」が保証されるわけではありません。
物価が上昇すれば、同じ100万円でも購入できる商品やサービスの量が少なくなる可能性があります。払込保険料より受取額が多いことと、物価上昇を上回る資産形成ができることは別の問題です。
デメリット3:株式などの値上がり益は狙えない
投資信託などのように、市場上昇によって大きな利益を得ることを狙う商品ではありません。
一方、投資信託は元本保証がなく価格が下落する可能性があります。どちらが優れているということではなく、元本割れを避けたい資金なのか、価格変動を受け入れて長期的な成長を目指す資金なのかで役割が異なります。
デメリット4:契約者貸付が利用できない
一部の貯蓄性生命保険には、解約返戻金の一定範囲内で資金を借りられる「契約者貸付」がありますが、じぶんの積立では契約者貸付制度の取扱いがありません。
急に現金が必要になった場合は、契約の減額や解約などを検討することになります。
デメリット5:保険料が未払いになると失効する可能性がある
保険料には払込猶予期間がありますが、その期間内にも支払われなかった場合は契約が解除・失効する可能性があります。
じぶんの積立には、自動的に保険料を貸し付けて契約を継続させる自動振替貸付制度もありません。毎月の支払いに無理のない口数を選ぶことが重要です。
じぶんの積立は元本割れする?現在の商品設計では返戻率100%以上
2026年7月改訂の公式ご案内ブックレットでは、保険料払込期間中に解約した場合、解約返戻金は既払込保険料と同額と明記されています。
保険料払込期間満了後は積立金相当額となり、2026年8月1日現在の公式シミュレーションでは、解約時の返戻率は100%以上です。
したがって、現在の商品条件を前提に通常どおり保険料を払い込んでいる契約について、単純に「途中解約すると必ず元本割れする」と説明するのは正確ではありません。
「元本割れした」という情報が出る理由
主に考えられるのは、一般的な生命保険の解約返戻金と混同しているケースです。
多くの生命保険では、契約直後に解約すると解約返戻金が払込保険料を下回る場合があります。しかし、じぶんの積立は、この一般的な仕組みとは異なる商品設計です。
また、インフレを考慮した実質的な価値を「元本割れ」と表現しているケースもあります。名目額で100%以上戻っても、物価上昇によって実際の購買力が低下する可能性はあります。
「じぶんの積立を損切り」は必要?解約タイミングの考え方
「損切り」は、通常は株式や投資信託など値下がりする金融商品で損失拡大を防ぐために売却する行為を指します。
じぶんの積立は日々市場価格が上下する商品ではないため、一般的な意味での「損切り」という考え方は当てはまりにくい商品です。
3年・5年で解約
2026年8月現在の契約例では返戻率100.0%です。払い込んだ保険料と同額が返る水準ですが、満期まで保有した場合に得られる増加分は受け取れません。
7年で解約
公式シミュレーションの返戻率は105.4%です。保険料の払込みは5年目で終了しているため、6年目以降は追加の保険料負担なく満期を待つ期間になります。
10年満期
2026年8月1日現在の契約例では受取率110.0%です。予定していた資金の使用時期が10年後であれば、現在の商品設計では満期まで継続したほうが受取率は高くなります。
早期解約が合理的な場合もある
受取率だけを理由に無理に契約を続ける必要はありません。生活費が不足している、急な出費が必要になった、より優先度の高い債務返済があるなど、家計の事情によって判断は変わります。
「何年目なら絶対に解約すべき」という一律の正解はありません。解約前にはMYほけんページなどで実際の解約返戻金額を確認したうえで判断しましょう。
じぶんの積立の解約方法|MYほけんページでも手続き可能
明治安田では、対象となる契約について「MYほけんページ」から解約手続きが可能です。
MYほけんページでの基本手順
- MYほけんページへログインする
- 「お手続き」を選択する
- 「解約」を選択する
- ワンタイムパスワードで本人認証を行う
- 解約する契約を選択する
- 留意事項を確認する
- 手続き内容を確認して確定する
解約手続きを実行した後は契約を元に戻せません。満期までの残り期間、現在の返戻金、今後増える予定額を確認してから確定してください。
解約後すぐ「2回目」のじぶんの積立に入れる?
現在の公式注意喚起情報には、重要な再加入制限があります。
契約が解約となった場合、または失効して失効取消をしていない場合、同一の契約者・被保険者は、解約または失効した日から3年間、あらためて「じぶんの積立」へ加入できません。
「いったん解約して、条件が良くなったらすぐ2回目を契約する」という方法が使えるとは限らないため注意してください。
一方、じぶんの積立には契約更新の取扱いはありません。10年で満期を迎えた後に再び加入できるかについては、その時点で商品が販売されているか、年齢条件などを満たすかを改めて確認する必要があります。
じぶんの積立は何歳まで?75歳まで申込み可能
2026年7月改訂の公式資料では、契約年齢範囲は次のようになっています。
- 被保険者:0歳~満75歳
- 契約者:満18歳以上
医師による診査や健康状態の告知は不要です。そのため、一般的な生命保険で健康状態が気になっている場合でも、年齢など所定の契約条件を満たせば申込みが可能です。
ただし、「健康状態の告知が不要」ということと「どのような場合でも必ず契約できる」という意味は同じではありません。実際の契約可否は申込時の取扱条件に従います。
じぶんの積立はクレジットカード払いできる?契約ごとの確認が必要
明治安田では、個人契約についてクレジットカード払いの仕組みを設けています。公式FAQではJCB、VISA、Mastercard、AMERICAN EXPRESS、Diners Clubなどが利用可能ブランドとして案内されています。
一方、商品や契約内容によってクレジットカード払いを利用できない場合があることも明記されています。
じぶんの積立の公式商品ページに掲載されたシミュレーションは「月掛保険料(口座振替)」を前提としており、2026年7月改訂の注意喚起情報には、第1回保険料についてクレジットカードで払い込む方法が選択される場合がある旨も記載されています。
したがって、「じぶんの積立は全契約で必ずクレジットカード払いできる」と断定するのは正確ではありません。既契約でカード払いへ変更したい場合はMYほけんページで対象契約として表示されるか確認するか、明治安田へ確認してください。
じぶんの積立の予定利率は?「110%」を年利と考えない
「10年で110%なら年利1%なのか」と考えたくなりますが、受取率110.0%は預金の年利ではありません。
じぶんの積立では最初の5年間に毎月保険料を払い、残り5年間は保険料を支払わず満期を待つ仕組みです。最初から全額を10年間預ける商品ではないため、「10年間で10%増加したから年利1%」という計算では実際の資金の流れを正確に表せません。
また、生命保険の「予定利率」は、保険会社が保険料や保険金等を計算する際に用いる基礎率の一つで、銀行預金の金利とは意味が異なります。
2026年8月現在のじぶんの積立公式ページでは、比較のために確認しやすい数字として「保険料率:2026年8月1日現在」「満期時の受取率110.0%」が表示されています。予定利率という言葉だけで商品を比較せず、実際の払込総額と受取額を見るほうがわかりやすいでしょう。
利率変更があったら既契約も変わる?
公式ご案内ブックレットには、市場金利情勢等によって取扱いが変更される場合があると記載されています。そのため、今後、新しく申し込む契約の保険料率や受取条件が現在と同じとは限りません。
すでに契約している場合は、最新の広告に表示された数字ではなく、自分自身の「ご契約締結内容通知書」やMYほけんページに表示される契約内容を確認してください。
満期でお金が増えても、その全額がそのまま課税されるわけではありません。さらに生命保険料控除と満期時の一時所得はまったく別の制度です。間違いやすい税金の仕組みを次のページで整理します。




