逆日歩銘柄一覧表はどこで確認できる?
逆日歩が発生した銘柄は、日本証券金融の貸借取引情報サイトにある「品貸料率一覧」で確認できます。
同サイトでは、最新データをCSV形式で取得でき、主に次の情報を確認できます。
- 貸借申込日
- 銘柄コード
- 銘柄名
- 貸借値段
- 貸株超過株数
- 最高料率
- 当日品貸料率
- 品貸日数
- 前日品貸料率
- 満額・注意喚起などの備考
- 応札ランク
東京証券取引所の「品貸料」ページでも、日々の逆日歩銘柄を確認できます。
逆日歩銘柄一覧を見る手順
- 日本証券金融の貸借取引情報サイトを開く
- 銘柄検索またはDATAページを選ぶ
- 品貸料率一覧を確認する
- 確認したい申込日と銘柄コードを照合する
- 当日品貸料率と品貸日数を確認する
- 最高料率、規制、満額の表示を区別する
一覧表の当日品貸料率は1株当たりで表示されます。自分の売建株数を掛けて、実際の負担額を計算してください。
逆日歩の速報はいつわかる?
逆日歩は、売買が行われた時点では確定しません。貸借取引の申込みを集計し、翌営業日の品貸入札が終了した後に決定します。
日本証券金融の公式サイトでは、品貸料率一覧を毎営業日の午前10時40分頃、銘柄別残高一覧を午前11時30分頃に更新する案内があります。
東京証券取引所の品貸料ページでは、日々午後4時頃を目安に掲載されます。
民間サイトの「速報」は確定逆日歩とは限らない
証券会社や民間情報サイトでは、前日の貸借残高、貸株超過株数、最高料率などを「逆日歩速報」として表示する場合があります。
しかし、品貸入札が終わる前の数字では、実際の逆日歩は確定していません。翌朝の追加申込みによって満額となり、逆日歩が発生しない場合もあります。
次の3つを区別してください。
- 貸借残高速報:融資・貸株の申込状況を示す
- 最高料率:逆日歩の入札上限を示す
- 当日品貸料率:入札後に確定した実際の逆日歩を示す
応札ランクから株式調達の状況を確認できる
日本証券金融は、品貸入札に集まった株数を貸株超過株数で割った応札倍率を、AからFのランクで公表しています。
一般に、Aへ近いほど必要株数に対する応募の余裕が小さく、株式調達が逼迫している状態です。Fへ近いほど、必要株数に対して多くの応募があった状態を表します。
ただし、応札ランクがAなら必ず高額な逆日歩になるわけではありません。品貸料は入札価格によって決まるため、応札倍率と逆日歩が同じ方向へ動かない場合もあります。
6月に逆日歩が注目されやすい理由
6月末を配当や株主優待の基準日とする企業では、権利付き最終日前にクロス取引の信用売りが増えることがあります。
逆日歩は月によって自動的に発生するものではありません。6月の貸借銘柄でも、売建需要が少なければ逆日歩は発生しません。
6月優待銘柄を確認する場合は、次の項目を調べます。
- 最新の株主優待制度
- 権利確定日と権利付き最終日
- 制度信用売りが可能な貸借銘柄か
- 一般信用売りの在庫があるか
- 貸株超過株数と応札ランク
- 注意喚起・申込停止措置の有無
- 最高料率と品貸日数
すかいらーく株の逆日歩に注意する理由
すかいらーくホールディングスの証券コードは3197です。同社は、毎年6月末日と12月末日時点の株主名簿に記載された100株以上の株主を対象に、株主優待を実施しています。
優待を目的とするクロス取引が増えると、制度信用売りの株式需給が逼迫する可能性があります。
ただし、すかいらーく株に毎回必ず逆日歩が付くわけでも、高額になるわけでもありません。過去の逆日歩は参考情報であり、次回の入札結果を保証しません。
制度信用売りを利用する場合は、優待金額だけでなく、次の総費用を確認する必要があります。
総費用=売買手数料+貸株料+逆日歩+配当調整金など
マクドナルド株の逆日歩と継続保有条件
日本マクドナルドホールディングスの証券コードは2702です。株主優待の基準日は毎年6月30日と12月31日です。
2026年7月時点の制度では、100株以上を継続して1年以上保有し、同一株主番号で所定の回数以上株主名簿へ記録されることが優待条件です。
そのため、権利付き最終日に現物買いと信用売りを行う1回限りのクロス取引だけでは、継続保有条件を満たせません。
制度信用売りを使えば逆日歩が発生する可能性があるうえ、継続保有条件を満たさなければ優待も受け取れないため、最新の公式条件を必ず確認してください。
「逆日歩4499」とは?
証券コード4499は、東京証券取引所スタンダード市場に上場する株式会社Speeeです。
2026年7月30日時点では、証券会社の銘柄情報で貸借銘柄として表示されています。ただし、逆日歩の有無や金額は日ごとに変わります。
過去に逆日歩が発生した履歴があっても、現在も同じ金額が付いているとは限りません。銘柄コード4499を日本証券金融の公式銘柄検索へ入力し、次の情報を確認してください。
- 最新の当日品貸料率
- 貸株超過株数
- 最高料率
- 品貸日数
- 注意喚起や申込停止措置
- 応札ランク
個別銘柄の逆日歩は翌営業日に確定するため、売建前に将来の金額を確定することはできません。
逆日歩が付くと株価はどうなる?
逆日歩の発生は、制度信用売りに必要な株式の需給が逼迫していることを示します。しかし、逆日歩が付いた後の株価が必ず上がる、または必ず下がるという法則はありません。
株価が上昇する可能性がある理由
- 売り方が逆日歩負担を避けるため買い戻す
- 高額な逆日歩を受け取ろうと制度信用買いが増える
- 株不足を意識した短期資金が流入する
- 踏み上げ相場への警戒から買戻しが集中する
株価が下落する可能性がある理由
- 逆日歩を期待した買いが一巡する
- 権利落ち後に配当・優待相当分の売りが出る
- 信用買いが増えすぎて将来の売り圧力になる
- 企業業績や市場全体の悪材料が優先される
- 高値で買った短期投資家が損切りする
逆日歩は需給を示す一つの情報であり、企業価値を示す指標ではありません。高額な逆日歩が付いても、業績悪化によって株価が下落する場合があります。
「逆日歩に買いなし」とは?
「逆日歩に買いなし」は、高額な逆日歩が付いているという理由だけで株式を買うべきではない、という意味で使われる相場格言です。
逆日歩を受け取れる制度信用買いには魅力があるように見えますが、逆日歩収入より株価下落による損失が大きくなる可能性があります。
例えば、100株の制度信用買いで逆日歩を1,000円受け取っても、株価が1株50円下落すれば評価損は5,000円です。
50円×100株=5,000円
格言は将来の値動きを保証する規則ではありませんが、逆日歩だけを目的とする売買の危険性を示しています。
優待価値が高く見えても、最高料率・品貸日数・配当調整金を合計すると赤字になる場合があります。次のページではクロス取引の計算と逆日歩を避ける方法を解説します。



