ザラ場とは?株の取引時間・板寄せとの違い・注文とチャートの見方を徹底解説

ザラ場とは、株式市場で寄り付き後から引け前まで継続的に売買が成立する時間帯、またはその売買方法を指す言葉です。売り注文と買い注文をまとめて一つの価格を決める板寄せとは異なり、ザラ場では注文条件が合ったものから次々に約定します。ただし、東証の立会時間すべてが厳密な意味でザラ場になるわけではなく、午後3時25分から3時30分までは売買が成立しないプレ・クロージングです。本記事では、ザラ場の意味と読み方、最新の取引時間、板・注文・チャートの見方、寄り付きやPTSとの違い、ザラ場引けが起こる理由まで初心者向けに解説します。

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この記事の目次

  • ザラ場の意味・読み方・語源
  • 東証におけるザラ場の時間
  • 板寄せ方式とザラバ方式の違い
  • ザラ場で注文が約定する仕組み
  • 注文板とチャートの見方
  • ザラ場高値・ザラ場引けの意味
  • PTSと東証のザラ場の違い
  • 初心者が注意したい注文リスク

ザラ場とは?株式市場で継続的に売買する時間帯

ザラ場の読み方は「ざらば」です。「ザラバ」と片仮名だけで表記されることもあります。

証券用語としてのザラ場には、主に次の2つの意味があります。

  • 寄り付き後から引け前まで継続的に取引が行われる時間帯
  • 価格と時間の優先順位に従って注文を連続的に成立させる売買方式

東京証券取引所では、前場と後場の開始時や終了時などに板寄せ方式を使い、それ以外の通常取引をザラバ方式で行います。

ザラ場の語源

ザラ場は、一般に「ザラにある普通の場」という意味から名付けられたと説明されています。

寄り付きや引けのように、注文をまとめて特別な方法で価格を決める場面に対し、その間に日常的・継続的に行われる通常取引をザラ場と呼ぶようになったという考え方です。

名称に粗雑、乱雑といった否定的な意味があるわけではありません。

ザラ場中とは?

ザラ場中とは、寄り付きが成立した後、ザラバ方式による連続売買が行われている間を指します。「場中」という言葉も、取引時間中という意味で近い使われ方をします。

ただし、厳密には、取引所が注文を受け付けている時間でも、板寄せ前やプレ・クロージングのように約定が行われない時間は、通常のザラ場とは異なります。

東証におけるザラ場の時間

2026年7月30日時点で、東京証券取引所の内国株式の立会時間は次のとおりです。

  • 前場:午前9時から午前11時30分
  • 後場:午後0時30分から午後3時30分

ただし、上記は取引所全体の立会時間です。ザラバ方式による継続売買の時間とは完全には一致しません。

時刻・時間帯 主な処理 ザラ場との関係
午前8時から 前場注文の受付 まだ売買は成立しない
午前9時 前場の寄り付きとなる板寄せ 始値決定後にザラ場へ移る
寄り付き後から午前11時30分前 ザラバ方式による継続売買 前場のザラ場
午前11時30分 前引けの板寄せ ザラ場ではない
午後0時05分から 後場注文の受付 まだ後場の売買は成立しない
午後0時30分 後場の寄り付きとなる板寄せ 始値決定後にザラ場へ移る
寄り付き後から午後3時25分 ザラバ方式による継続売買 後場のザラ場
午後3時25分から午後3時30分 プレ・クロージング 注文受付のみで約定しない
午後3時30分 大引けの板寄せ 終値を決めるクロージング・オークション

午前9時から必ずザラ場になるとは限らない

午前9時になっても、すべての銘柄に始値が付くとは限りません。

買い注文と売り注文が大きく偏り、板寄せの成立条件を満たさない場合は、買い特別気配や売り特別気配が表示されます。その銘柄は、始値が決まるまで通常のザラ場へ移りません。

例えば、午前9時30分に初めて売買が成立した銘柄では、その時点の価格が前場の寄り付きとなり、その後にザラバ方式の取引が始まります。

午後3時25分以降は通常のザラ場ではない

東証では、終値形成の透明性を高めるため、午後3時25分から3時30分までクロージング・オークションの注文受付時間を設けています。

この5分間は新規注文や注文の変更・取消しを受け付けますが、売買は成立しません。午後3時30分に集まった注文を板寄せし、終値を決定します。

そのため、現在の東証で「後場のザラ場」と呼ばれる継続売買は、厳密には午後3時25分までです。

ザラ場と寄り付きの違い

寄り付きとは、前場または後場で最初に売買が成立すること、またはその価格を指します。

ザラ場は、その寄り付きが成立した後に注文が継続的に売買される時間です。

比較項目 寄り付き ザラ場
意味 前場・後場で最初の売買が成立すること 寄り付き後に連続売買が行われる時間・方式
価格決定方式 板寄せ方式 ザラバ方式
約定価格 集まった対象注文が一つの価格で約定 注文状況に応じて価格が連続的に変わる
時間優先 始値決定前の同価格注文は同時注文として扱う 同価格なら先に出された注文を優先

午前9時は取引開始時刻ですが、寄り付き時刻が必ず午前9時になるわけではありません。注文が均衡するまで始値が決まらない銘柄もあります。

ザラ場と板寄せの違い

ザラバ方式と板寄せ方式は、どちらも売り注文と買い注文を成立させる方法ですが、注文を処理するタイミングが異なります。

ザラバ方式

ザラバ方式では、新しい注文が入るたびに、注文板に登録されている反対注文と価格条件を照合します。条件が合えば、価格優先と時間優先の原則に従って直ちに約定します。

板寄せ方式

板寄せ方式では、一定時点までに集まった売り注文と買い注文をまとめ、需給が合う一つの価格を決めます。

東証では、主に次の場面で板寄せが行われます。

  • 前場と後場の取引開始時
  • 前場と後場の取引終了時
  • 売買停止後の再開時
  • 特別気配や連続約定気配が表示された場合

ザラ場でも一時的に板寄せへ移ることがある

ザラ場中であっても、注文が一方向へ集中し、直前の価格から急激に変動する可能性がある場合は、特別気配などを表示して通常の連続売買を停止することがあります。

反対注文を呼び込み、一定の条件が整ったところで板寄せによって新しい価格を決め、その後にザラ場へ戻ります。

ザラ場では、注文を出した順番だけでなく価格の有利さが優先されます。次のページでは、実際の板を使って約定の仕組みを解説します。