単元未満株の証券会社比較|SBI証券と楽天証券
以下は、2026年7月17日時点で両社の公式サイトに掲載されている主なサービス内容を整理したものです。取扱銘柄、注文時間、手数料、適用条件は変更される可能性があります。
| 比較項目 | SBI証券のS株 | 楽天証券のかぶミニ |
|---|---|---|
| 最低取引株数 | 1株 | 1株 |
| 売買手数料 | 所定の無料条件を満たすインターネット取引は0円 | 買付・売却ともに0円 |
| スプレッド | 取引価格へ加減するスプレッド方式ではない | リアルタイム取引は0.22%、寄付取引はなし |
| 指値注文 | 不可 | リアルタイム取引の対象銘柄は可能 |
| 主な約定方法 | 1日3回の所定時刻 | リアルタイム取引または前場寄付 |
| NISA | 成長投資枠で利用可能 | 成長投資枠で利用可能 |
| 配当金 | 株数に応じて受取可能 | 株数に応じて受取可能 |
| 株主優待 | 発行会社が定める条件による | 発行会社が定める条件による |
| 100株になった場合 | 単元株部分は通常の単元株として取引 | 買い増して単元株にすることが可能 |
SBI証券のS株が向いている取引方法
SBI証券のS株は、対象書面の電子交付など、ゼロ革命の所定条件を満たすインターネット取引で売買手数料が0円です。
市場の始値や終値で取引する方式であり、指値注文はできません。注文価格を細かく指定することより、少額で複数銘柄を購入したい場合や、時間を分けて買い増したい場合に利用しやすい仕組みです。
東証上場の対象銘柄は買付と売却が可能ですが、地方市場の銘柄などは売却のみとなる場合があります。
楽天証券のかぶミニが向いている取引方法
楽天証券のかぶミニは、売買手数料が0円です。リアルタイム取引の対象銘柄では、取引時間中に成行注文または指値注文を出せます。
ただし、リアルタイム取引には0.22%のスプレッドが設定されています。市場価格が1株5,000円の場合、単純計算では1株当たり11円相当がスプレッドの目安となりますが、実際の価格には端数処理などが反映されます。
スプレッドのない寄付取引も選べますが、成行注文となるため、希望価格を指定できません。また、リアルタイム取引と寄付取引では対象銘柄が異なります。
単元未満株をNISAで買うメリットと注意点
単元未満株は、証券会社が対応している場合、NISAの成長投資枠で購入できます。NISA口座で購入した対象株式の売却益や配当金は、一定の条件のもとで非課税です。
少額でも成長投資枠を使用する
1株だけの購入であっても、購入金額はNISAの年間投資枠と非課税保有限度額を使用します。
NISA口座の商品を売却しても、その年の年間投資枠は復活しません。売却した商品の取得価額に相当する非課税保有限度額は、翌年以降に再利用できます。
損失が出ても損益通算できない
NISA口座で単元未満株を売却して損失が出ても、特定口座や一般口座で生じた株式の利益と損益通算できません。損失の繰越控除も利用できません。
非課税になる利点だけでなく、損失が税務上存在しないものとして扱われる点も理解したうえで口座区分を選びましょう。
配当金の受取方法を確認する
NISA口座で国内株式の配当金を非課税にするには、証券会社の口座で受け取る株式数比例配分方式を選択します。
単元未満株でも条件は同じです。NISAで保有しているだけで、すべての受取方法が自動的に非課税になるわけではありません。
単元未満株のおすすめ銘柄は?選び方の基準
単元未満株に、すべての人へ共通するおすすめ銘柄はありません。必要な運用期間、投資目的、許容できる損失額によって、適した銘柄は異なります。
銘柄名や株価の安さだけで判断せず、次の項目を確認しましょう。
- 事業内容:企業がどのような方法で収益を得ているか
- 売上高と利益:一時的な増減ではなく、複数年の推移を確認する
- 財務状況:現金、借入金、自己資本などを確認する
- 配当方針:配当実績だけでなく、利益に対する配当の割合も確認する
- 株主優待条件:必要株数と継続保有期間を確認する
- 投資先の偏り:同じ業種や似た事業の企業へ集中していないか確認する
- 取扱状況:利用する証券会社で買付と売却ができるか確認する
配当利回りが高い銘柄でも、株価下落や減配によって期待した結果にならない場合があります。株主優待も、内容変更や廃止の可能性があります。
単元未満株の確定申告
単元未満株も通常の上場株式と同様に、課税口座で生じた売却益や配当金には税金が関係します。
特定口座の源泉徴収あり
特定口座の源泉徴収ありで取引した場合、証券会社が譲渡損益を計算し、利益が出た際に原則として税金を源泉徴収します。その口座内の取引だけで課税関係が完結する場合、通常は確定申告が不要です。
ただし、他の証券会社の損失と通算する場合や、譲渡損失を翌年以降へ繰り越す場合は、確定申告が必要です。
特定口座の源泉徴収なし
特定口座の源泉徴収なしでは、証券会社が作成する年間取引報告書を利用して、自分で確定申告を行います。
給与所得者は、給与以外の所得金額などによって所得税の確定申告が不要になる場合があります。ただし、住民税の申告が必要になるケースがあるため、居住する自治体の案内も確認してください。
一般口座
一般口座では、購入価格、売却価格、手数料などを自分で管理し、譲渡益を計算します。取引報告書や取引履歴を保管しておくことが大切です。
NISA口座
NISA口座で生じた売却益や対象となる配当金は非課税のため、通常は確定申告の対象になりません。
NISA口座で生じた損失を申告して、課税口座の利益から差し引くことはできません。
単元未満株を始める前のチェックリスト
- 買付と売却の両方に対応している銘柄か
- 売買手数料の無料条件を満たしているか
- スプレッドが設定されているか
- 指値注文を利用できるか
- 注文後いつ約定するか
- NISAの成長投資枠で購入できるか
- 株主優待に必要な株数を満たしているか
- 配当金の受取方法が適切か
- 100株になった後の注文方法はどうなるか
- 売却が必要な時期まで価格変動を受け入れられるか
まとめ|少額で買える利点と取引条件の違いを理解しよう
単元未満株は、通常100株単位で売買する国内株式を1株から購入できる仕組みです。必要資金を抑えやすく、複数銘柄への分散や段階的な買付に利用できます。
一方、指値注文ができない、約定タイミングが限られる、取扱銘柄が限定される、スプレッドが発生する場合があるといったデメリットがあります。
単元未満株でも、企業が配当を実施すれば株数に応じた配当金を受け取れます。株主優待は企業ごとに条件が異なり、多くの企業では100株以上の保有が必要です。
同じ預り区分で買い増して100株になった場合は、通常の単元株として取引できるようになります。100株を超えた端数は、単元未満株として管理されます。
SBI証券のS株は原則として1日3回の所定時刻で約定し、指値注文は利用できません。楽天証券のかぶミニは対象銘柄でリアルタイムの指値注文が可能ですが、リアルタイム取引には0.22%のスプレッドがあります。
証券会社を比較するときは、売買手数料だけでなく、スプレッド、指値の可否、約定時間、取扱銘柄、NISA対応、売却方法を含めて確認しましょう。
本記事は単元未満株の一般的な仕組みを説明するものであり、特定の証券会社、銘柄、金融商品の利用や売買を推奨するものではありません。株式は価格が変動し、投資額を下回る可能性があります。実際の取引前には、証券会社の最新の取引ルールと企業の公式情報を確認してください。
<参考サイト>金融庁 / 国税庁 / 日本取引所グループ / 日本証券業協会 / SBI証券 / 楽天証券



