RSIとは?計算式・見方・設定値・ダイバージェンスを株初心者向けに徹底解説

RSIは、株価や株価指数の値動きから、上昇と下落のどちらに勢いがあるかを0から100までの数値で表すテクニカル指標です。一般に70以上は「買われすぎ」、30以下は「売られすぎ」の目安とされますが、その水準へ到達しただけで相場が反転するとは限りません。本記事では、RSIの意味と計算式、設定期間、短期・長期の違い、日経平均やRSIランキングの見方、ダイバージェンス、RCI・ストキャスティクスとの違い、楽天証券のチャートで利用する際の注意点、騙しを抑える考え方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

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この記事の目次

  • RSIの意味と基本的な見方
  • RSIの計算式と計算方法
  • 期間・設定値・短期と長期の違い
  • 日経平均とRSIランキングの見方
  • RSIとRCI・ストキャスティクスの違い
  • ダイバージェンスを使った分析
  • 順張り・逆張りの代表的な手法
  • 騙しを減らすためのチェックポイント

RSIとは?相場の勢いを0~100で示す指標

RSIはRelative Strength Indexの略で、日本語では「相対力指数」または「株価相対力指数」と呼ばれます。米国のテクニカルアナリストであるJ・ウェルズ・ワイルダー氏が考案した、代表的なモメンタム系オシレーターです。

一定期間に発生した値上がり幅と値下がり幅を比較し、値動き全体の中で上昇する力がどの程度を占めているかを数値化します。RSIは通常、価格チャートの下へ1本の線として表示され、数値は0から100の範囲で推移します。

  • RSIが高い:計算期間内では値上がりの勢いが相対的に強い
  • RSIが低い:計算期間内では値下がりの勢いが相対的に強い
  • RSIが50付近:値上がり幅と値下がり幅の力が比較的均衡している

名称に「Relative Strength」とありますが、一般的なRSIは、ある銘柄を日経平均やほかの銘柄と比較する指標ではありません。その銘柄自身の過去の上昇幅と下落幅を比較します。

RSIでわかること

RSIは、相場の方向そのものを予言する指標ではなく、直近の価格変化にどの程度の勢いがあるかを確認する指標です。主に次のような分析へ利用されます。

  • 買われすぎ・売られすぎの目安
  • 上昇または下落の勢いの確認
  • 価格と勢いが逆方向へ動くダイバージェンスの確認
  • レンジ相場における反転候補の検討
  • 50ラインを利用した相場の強弱判断

ただし、RSIが高いから株価が必ず下がる、低いから必ず上がるという関係ではありません。強いトレンドでは、高水準または低水準に長くとどまることがあります。

RSIの見方|70以上と30以下の意味

RSIの標準的な見方では、70と30を目安となる水準として使います。

  • 70以上:買われすぎと判断されることが多い水準
  • 30以下:売られすぎと判断されることが多い水準
  • 50以上:上昇の勢いが優勢と解釈されることがある
  • 50以下:下落の勢いが優勢と解釈されることがある

銘柄や相場環境によっては、80以上を買われすぎ、20以下を売られすぎとする場合もあります。70・30や80・20は、将来の反転を保証する境界線ではなく、分析を始めるための目安です。

「買われすぎ」は直ちに売りという意味ではない

RSIが70を超えている状態は、直近の上昇幅が下落幅より大きいことを示します。上昇の勢いが強いからこそ、高いRSIが表示されているとも考えられます。

強い上昇トレンドでは、RSIが70を超えた後も株価が上昇し続け、RSIが高い水準にとどまることがあります。そのため、70へ到達した瞬間に売却すると、上昇の初期段階で手放す可能性があります。

「売られすぎ」は直ちに買いという意味ではない

RSIが30を下回っている状態は、下落の勢いが強いことを示します。業績悪化、市場全体の急落、重大なニュースなどが原因で下落している場合は、RSIが低くても株価がさらに下がることがあります。

30以下という数字だけではなく、下落トレンドの強さ、出来高、決算、重要な価格帯などを合わせて確認する必要があります。

RSIの計算式

ワイルダー式RSIの基本的な計算式は、次のとおりです。

RS=平均値上がり幅÷平均値下がり幅

RSI=100-{100÷(1+RS)}

平均値下がり幅は、下落額をマイナスのまま使うのではなく、絶対値として扱います。例えば100円から95円へ下がった場合、値下がり幅は5円です。

計算の手順

  1. 当日の終値から前日の終値を引く
  2. 上昇した日は値上がり幅を記録し、値下がり幅を0とする
  3. 下落した日は値上がり幅を0とし、値下がり幅を絶対値で記録する
  4. 設定期間内の平均値上がり幅と平均値下がり幅を求める
  5. 平均値上がり幅を平均値下がり幅で割り、RSを求める
  6. RSをRSIの式へ当てはめる

初回の平均値を求める方法

設定期間が14の場合、最初の平均値上がり幅と平均値下がり幅は、一般に直近14期間の値幅から計算します。

初回の平均値上がり幅=14期間の値上がり幅合計÷14

初回の平均値下がり幅=14期間の値下がり幅合計÷14

2回目以降はワイルダー方式で平滑化する

ワイルダー方式では、2回目以降の平均値を次の式で更新します。

平均値上がり幅={前回の平均値上がり幅×(N-1)+今回の値上がり幅}÷N

平均値下がり幅={前回の平均値下がり幅×(N-1)+今回の値下がり幅}÷N

Nは設定期間です。期間14なら、前回の平均値に13を掛け、今回の値幅を加えて14で割ります。この平滑化によって、古い値動きの影響が突然消えるのではなく、徐々に小さくなります。

簡略化されたRSIの計算式

国内の一部の解説やチャートでは、指定期間の上げ幅と下げ幅を単純合計し、次の式で計算する方式も使われます。

RSI=値上がり幅合計÷(値上がり幅合計+値下がり幅合計)×100

この式は考え方を理解しやすい一方、ワイルダー式の平滑化計算とは結果が異なる場合があります。同じ銘柄、同じ期間、同じ終値データを使っても、証券会社やチャートサービスによってRSIが少し違うことがあるのは、計算方式やデータ更新時刻などが異なるためです。

計算例

ある期間の値上がり幅合計が700円、値下がり幅合計が300円だったとします。単純合計方式では、次のように計算できます。

700÷(700+300)×100=70

RSIは70です。ただし、これは株価が70%上昇したという意味ではありません。計算期間内の上昇幅と下落幅を合計したうち、上昇幅が70%を占めたことを示します。

次のページでは、9日・14日などの設定期間による違いと、RSIランキングや日経平均を分析するときの注意点を解説します。