米国債は、米国政府が発行する債券です。「現在の10年債利回りは何%?」「2年債と10年債ならどちらが向いている?」「ネット証券でどう買う?」「満期時に円高になったら損をする?」「税金や確定申告はどうなる?」など、購入前に確認したいポイントは少なくありません。特に米国債は、利回りだけを見て判断すると、為替変動や途中売却時の価格変動を見落とす可能性があります。この記事では、2026年9月1日時点の米国財務省、国税庁、金融機関・運用会社などの最新公表情報を確認しながら、米国債の仕組み、買い方、期間の選び方、ETF、税金、為替リスクまで初心者にもわかりやすく解説します。

この記事の目次
- 米国債とは?2年・10年・20年・30年債の違い
- 2026年現在の米国債利回り
- 米国債の利率と利回りの違い
- ネット証券での米国債の買い方
- 米国債のメリット・デメリット
- 2年債と10年債はどう選ぶ?
- 「米国債の買い時」の考え方
- 円高・円安による為替リスク
- 満期時の受取方法と手続き
- 為替ヘッジあり米国債ETFとは?
- 米国債と米国債ETFの違い
- 米国債の税金と確定申告
米国債とは?米国政府が発行する債券
米国債(U.S. Treasury Securities)は、米国財務省が発行する債券です。投資家が米国政府へ資金を提供し、商品によって利息を受け取りながら、満期になると定められた額面金額が償還される仕組みです。
米国債と一口にいっても、満期までの期間によって種類が異なります。米国財務省では、主に次のように分類されています。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
- Treasury Bills(短期国債):1年以内を中心とする短期証券
- Treasury Notes:2年、3年、5年、7年、10年
- Treasury Bonds:20年、30年
2年・3年・5年・7年・10年のTreasury Notesと20年・30年のTreasury Bondsは、原則として半年ごとに利息を支払います。これとは別に、利息部分と元本部分を分離したゼロクーポン型の「STRIPS」も市場で取引されています。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
米国債の現在の利回り|10年・2年・20年・30年を確認
2026年9月1日時点で米国財務省が公表している最新の日次パー・イールド・カーブは、米国時間2026年8月31日分です。代表的な年限は次のとおりです。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
| 期間 | 2026年8月31日の米財務省公表値 |
|---|---|
| 米国債2年 | 4.34% |
| 米国債10年 | 4.75% |
| 米国債20年 | 5.24% |
| 米国債30年 | 5.25% |
なお、これは米国財務省が公表する一定年限のパー・イールド・カーブであり、ネット証券で実際に購入できる個別の米国債の利回りと完全に同じではありません。米財務省の公表値は、市場価格から算出された一定年限の指標です。個別債券は満期日、表面利率、購入価格などが異なるため、実際の購入利回りも異なります。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
「米国債10年利回りリアルタイム」と公式値は別物
ニュースやマーケット情報で表示される「米国10年債利回り」は取引時間中にも動きます。2026年8月31日には、ロイターも米10年債利回りが4.7%台で推移したことを報じています。:contentReference[oaicite:4]{index=4}
一方、米国財務省の日次データはリアルタイム配信ではありません。米財務省によれば、利回り曲線の計算に使う市場価格は、ニューヨーク連邦準備銀行が各営業日の米東部時間午後3時30分ごろに取得した市場の気配値を基礎としています。:contentReference[oaicite:5]{index=5}
したがって、「今この瞬間の10年債利回り」と「米財務省の最新日次利回り」は区別して見る必要があります。
「利率」と「利回り」は同じではない
米国債を見ると「利率3%、利回り4%」など異なる数字が表示される場合があります。これは間違いではありません。
利率(クーポンレート)は、額面に対して支払われる利息の割合です。一方、利回りは購入価格、受け取る利息、満期時の償還金などを考慮した収益性を示します。
例えば額面100ドル、表面利率3%の債券でも、市場価格が100ドルより安くなっていれば、満期まで保有した場合の利回りは3%より高くなることがあります。反対に、100ドルを超える価格で購入すれば利回りは表面利率より低くなる場合があります。米国財務省も、債券の価格・表面利率・満期利回りの関係を説明しています。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
そのため米国債を比較する際は、表面利率だけでなく「購入価格」と「満期までの利回り」を確認することが重要です。
米国債の買い方|日本のネット証券でも購入できる
日本では、米国債を取り扱う証券会社を通じて購入できます。2026年時点では、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など複数のネット証券で米国国債の取扱いが確認できます。取扱銘柄は在庫や市場状況によって入れ替わるため、すべての年限をいつでも購入できるとは限りません。:contentReference[oaicite:7]{index=7}
ネット証券で米国債を購入する基本手順
- 米国債を取り扱っている証券会社で口座を開設する
- 外国債券の取引に必要な確認・書面交付手続きを行う
- 円または米ドルを証券口座へ用意する
- 「外国債券」「米国国債」などの一覧を開く
- 償還日、表面利率、購入価格、利回りを確認する
- 買付単位と必要金額を確認する
- 円貨決済または外貨決済を選ぶ
- 注文内容とリスクを確認して購入する
国内ネット証券では、額面100米ドル単位で購入できる米国債もあります。例えばマネックス証券では米国債を原則額面100米ドル単位で取り扱うと案内しており、楽天証券でも100米ドル以上・100米ドル単位の商品が確認できます。ただし、最低買付額は銘柄や証券会社によって異なります。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
「米国債は購入手数料無料」だけで判断しない
外国債券では、株式のような委託手数料を別途表示せず「購入対価のみ」とする取引があります。しかし、円を米ドルへ交換する場合には為替スプレッドなどのコストが発生することがあります。また、外国債券は証券会社との相対取引となる場合があり、提示される購入価格・売却価格そのものを確認する必要があります。:contentReference[oaicite:9]{index=9}
証券会社を比較するときは、「取引手数料」という名称だけでなく、購入価格、売却価格、為替コスト、最低買付額、外貨受取の可否まで確認しましょう。
利回りが高い年限を選べばよいとは限りません。実は、2年債と10年債、30年債では金利変動時の値動きが大きく異なります。期間選びで失敗しないためのポイントを次のページで確認します。





