証券会社アプリはどこがいい?初心者向けの選び方・手数料・安全性を徹底比較

証券会社アプリの手数料を比較するポイント

アプリのダウンロードや口座維持は無料でも、取引する商品によって費用が発生します。「手数料0円」と表示されていても、すべての取引コストが無料という意味ではありません。

国内株式の代表的な手数料制度

証券会社 国内株式の主な制度 注意点
SBI証券 所定の電子交付設定などを満たすインターネット取引は、国内株式の売買手数料が0円 電話注文や一部取引、信用金利・貸株料などは別
楽天証券 ゼロコースでは国内株式の現物・信用取引手数料が0円 SORとRクロスの利用同意が必要
マネックス証券 NISA口座の国内株式などは売買手数料無料。課税口座は選択する料金体系などで異なる 単元未満株は課税口座の売却時に手数料がある
松井証券 通常の国内株式は1日の約定代金合計が50万円以下なら手数料無料 50万円を超える場合や一部取引では手数料が発生する

手数料制度は改定されることがあります。口座開設時ではなく、実際に注文する時点の料金表を確認してください。

手数料以外に発生する主な費用

  • 単元未満株の売買価格に含まれるスプレッド
  • 米国株などの為替手数料
  • 信用取引の買方金利や貸株料
  • 投資信託の信託報酬
  • ETF・REITなどの商品内部で負担する費用
  • 外貨出金や他社移管に伴う手数料
  • 電話注文や対面取引の手数料

取引手数料が0円でも、投資信託には保有期間中の信託報酬がかかります。単元未満株では、売買手数料が無料でも基準となる株価にスプレッドを加減した価格で約定する場合があります。

証券会社はいくらから始められる?

必要な金額は商品によって異なります。

投資信託は100円から積み立てられる場合がある

SBI証券、楽天証券などの主要ネット証券では、対象となる投資信託を100円から積み立てられます。

ただし、100円から始められることと、短期間で十分な利益が得られることは別です。少額投資は、アプリの操作や値動きに慣れる方法として利用できます。

通常の国内株式は原則100株単位

東証上場株式の通常の売買単位は100株です。株価が1,000円なら、通常の購入に必要な金額は約10万円です。

1,000円×100株=100,000円

実際には、取引手数料がある場合はその金額も必要です。また、買付余力は値幅制限などを考慮して多めに拘束される場合があります。

単元未満株なら1株から買える

証券会社独自の単元未満株サービスを利用すると、一部の国内株式を1株から購入できます。

  • SBI証券:S株
  • 楽天証券:かぶミニ
  • マネックス証券:ワン株

株価が800円なら、1株の購入代金はおおむね800円です。ただし、証券会社によって取扱銘柄、約定時間、指値注文の可否、手数料、スプレッドが異なります。

楽天証券のかぶミニは、リアルタイム取引で売買価格に0.22%のスプレッドが含まれます。寄付取引ではスプレッドがありません。マネックス証券のワン株は課税口座の買付手数料が無料ですが、売却時は約定代金の0.55%、最低52円の手数料がかかります。NISA口座では売買手数料が無料です。

証券会社のポイントを比較する方法

証券会社では、投資信託の積立、投信残高、株式取引などに応じてポイントが貯まるサービスがあります。

証券会社 主なポイント 主な利用例
SBI証券 Vポイント、Pontaポイントなど 対象商品の保有・取引、投資信託やS株の購入など
楽天証券 楽天ポイント 投資信託や国内株式の購入、カード積立など
マネックス証券 dポイント、マネックスポイント dカード積立、保有・取引、手数料充当や交換など
松井証券 松井証券ポイント 対象投資信託の保有、各種サービスへの利用など

ポイント還元率だけで決めない

クレジットカード積立の還元率は、カードの種類、年間利用額、投資信託の銘柄、積立金額などによって変わります。有料カードで還元率が高くても、年会費を差し引くと利益が小さくなる場合があります。

次の順序で比較すると判断しやすくなります。

  1. 投資したい金融商品を扱っているか
  2. 商品自体の手数料や信託報酬は低いか
  3. アプリを無理なく操作できるか
  4. 条件を満たした場合に何ポイント貯まるか
  5. ポイントを普段の生活や再投資で利用できるか

数百円分のポイントを得るために、不要な高コスト商品を購入したり、使わない有料カードを契約したりしては本末転倒です。

目的別に選ぶ証券会社アプリの候補

幅広い商品とポイントの選択肢を重視

SBI証券は、国内株、米国株、投資信託、債券など幅広い商品を扱い、複数のポイントに対応しています。一方、商品ごとにアプリや画面が分かれることがあるため、最初は利用する商品を限定すると操作しやすくなります。

楽天ポイントと資産管理を重視

楽天証券は、株式取引向けのiSPEEDと、資産形成向けのiGrowを提供しています。iGrowでは、NISAやiDeCoを含む資産推移、楽天銀行の預金残高、配当・分配金などを確認できます。

総合アプリと詳しい株式情報を使い分けたい

マネックス証券アプリでは、資産管理、入出金、株式や投資信託の取引などを行えます。詳しい板やチャートを使う場合は、マネックストレーダー株式などの専用アプリがあります。

日本株の画面とサポートを重視

松井証券 日本株アプリでは、企業情報、会社四季報、ニュース、複数のチャート、注文機能を利用できます。通常の国内株式は1日の約定代金合計50万円以下なら手数料が無料ですが、単元未満株を自由に1株ずつ買い付けるサービスではありません。

証券会社アプリの基本的な使い方

1.証券総合口座を開設する

氏名、住所、職業、投資経験などを入力し、本人確認書類とマイナンバーを提出します。審査完了後、ログイン情報や口座番号が発行されます。

2.公式アプリをダウンロードする

証券会社の公式サイトからアプリストアへ移動し、提供元の会社名を確認してダウンロードします。広告やSNSで案内された非公式サイトからインストールしないでください。

3.安全なログイン方法を設定する

パスキー、生体認証、FIDO認証、ワンタイムパスワードなど、証券会社が提供する多要素認証を設定します。

4.証券口座へ入金する

登録した銀行口座などから資金を移動します。証券会社によっては、提携銀行から即時入金や自動入出金を利用できます。

5.商品を選ぶ

株式の場合は、会社名や証券コードから銘柄を探します。投資信託の場合は、投資対象、信託報酬、リスク、NISA対象区分などを確認します。

6.口座区分と注文条件を設定する

特定口座、一般口座、NISA口座から利用する口座を選びます。株式注文では、株数、指値・成行、注文期限などを入力します。

7.最終確認して注文する

銘柄、売買区分、株数、価格、口座区分、概算代金を確認します。「買い」と「売り」、特定口座とNISA口座の選択ミスに注意してください。

アプリが正規のものでも、偽メールのリンク先でログインすれば情報を盗まれる可能性があります。次のページでは安全なログイン方法と、利用中の証券会社がわからない場合の確認手順を解説します。