スターリンクの回線速度
通信速度は、通信会社や手段、地域によって変動します。今回は、NTTが提供しているスターリンクと光回線の速度を比較します。
回線 | Ping | 下り | 上り |
---|---|---|---|
スターリンク | 45.36ms | 194.24Mbps | 19.93Mbps |
光回線 | 19.37ms | 385.81Mbps | 322.71Mbps |
ホームルーター | 51.21ms | 178.56Mbps | 21.03Mbps |
モバイルWi-Fiルーター | 64.23ms | 42.47Mbps | 10.51Mbps |
Pingは反応速度を示す数値で、小さいほどレスポンスが良好です。下りの数値が大きいほど、Web閲覧や動画視聴が快適になります。上りの数値が大きいほど、動画やデータをスムーズにアップロードできます。
スターリンクは光回線より速度は劣るものの、ホームルーターやモバイルWi-Fiよりも高速で安定していることがわかります。これは、スターリンクが上空の衛星と直接通信する仕組みで、通信インフラが未整備な場所でも高速通信が可能であるためです。
出典:フレッツ光ニュース
スターリンクの利用可能エリア
スターリンクのサービス提供地域は、基本的に日本全国(47都道府県および領海)をカバーしています。山間部や離島、海上など、従来の通信設備が整備されていない場所でも、空が見える環境であれば接続が可能です。
スターリンクの公式サイトでは、地図上で住所を入力することで特定地点における利用可能状況を確認できる機能が提供されています。
出典:スターリンク
大手通信事業者のNTTを通じても、国内全域でのサービス展開が案内されており、特に遠隔地域や災害発生時における通信手段として注目されています。
2025年4月からは「au Starlink Direct」という新サービスの開始により、専用アンテナなしでもスマートフォンから直接衛星と通信できるようになりました。これにより、見通しの良い場所であれば、従来の不感地帯でもネット接続が実現できます。
出典:au
スターリンクの注意点
スターリンクを利用する際には、いくつかの重要な注意点があります。
- 通信品質を確保するためには、アンテナの設置場所に配慮が必要です。周囲に高層建築物や樹木などの障害物がない開けた場所が推奨されます。
- 気象条件(豪雨・濃霧など)は通信に影響を与える場合があります。
- アンテナ設置には一定の技術的知識が求められます。高電圧が流れるケーブルを扱うため、安全のためにも必要に応じて専門業者への依頼が推奨されます。
出典:スターリンク