つみたて投資枠とは?一括投資・年間上限・おすすめ銘柄・成長投資枠との違いを徹底解説

つみたて投資枠で一括投資はできる?

通常のスポット購入はできない

つみたて投資枠では、成長投資枠のように好きなタイミングで金額を指定する「スポット購入」は原則としてできません。対象商品を定期的かつ継続的な方法で購入することが制度上の前提だからです。

したがって、証券口座に120万円を入金し、その日の価格で投資信託を一度に購入する通常の一括投資は、つみたて投資枠では行えません。一括注文を利用したい場合は、成長投資枠の対象商品を購入する方法があります。

ボーナス設定なら特定の月だけ増額できる

一部の証券会社では、毎月の積立設定に加えて、特定の月だけ積立金額を増やす「ボーナス設定」を利用できます。

たとえば、毎月の積立額を少額にし、夏や冬のボーナス月にまとまった金額を追加する方法です。通常の一括注文ではありませんが、特定の月の購入額を大きくできるため、一括投資に近い形になることがあります。

ただし、年間の積立予定額とボーナス設定額の合計は120万円以内に収める必要があります。金融機関によって設定可能な金額、回数、対象となる決済方法、申込期限が異なります。

SBI証券は年2回までボーナス月を設定できる

SBI証券では、通常の積立設定に加えて、年2回までボーナス月の注文希望日と金額を設定できます。

2026年2月以降の新規設定では、通常の積立を行わずにボーナス月だけを先に発注するような設定に制限があります。毎月などの通常積立と組み合わせることが前提となるため、単純に120万円全額をボーナス設定だけで購入できるとは限りません。

また、「NISA枠ぎりぎり注文」を設定すると、注文額が残りのNISA投資枠を超える場合に、枠内に収まるよう注文額を調整できます。

楽天証券はボーナス設定と使い切り設定に対応

楽天証券でも、特定の月の積立額を増やすボーナス設定を利用できます。ただし、楽天カードクレジット決済や楽天ペイ残高など、引落方法によってはボーナス設定を利用できません。毎日積立にもボーナス設定は利用できないため、設定画面で条件を確認する必要があります。

楽天証券には、年間投資枠の残額を既存の積立設定に上乗せする「NISAつみたて投資枠使い切り設定」もあります。2026年時点では、増額分は原則として12月18日に発注され、証券口座から引き落とされます。

使い切り設定は便利ですが、発注日前に必要な資金が不足していると注文が成立しません。また、年間枠を使い切ること自体が運用成果を保証するわけではありません。

一括投資と積立投資はどちらがよい?

まとまった資金を早く市場に投入する一括投資は、購入後に価格が上昇した場合に利益を得やすい反面、購入直後に価格が下落すると大きな含み損を抱える可能性があります。

積立投資は購入時期を分けるため、価格が高いときには少ない口数、安いときには多い口数を購入できます。ただし、積立投資をすれば必ず利益が出るわけではなく、相場が長期間下落すれば損失が生じます。

どちらが有利になるかは、その後の値動きによって変わります。投資時期を正確に予測することは難しいため、価格変動への不安が大きい場合は、まとまった資金を数回に分ける方法も選択肢になります。

つみたて投資枠は月々いくらに設定する?

年間120万円を使い切るために、必ず月10万円を積み立てる必要はありません。毎月の収入から生活費、近い将来に使うお金、急な支出に備える預貯金を確保したうえで、長期間使う予定のない資金を充てることが基本です。

毎月の積立額 年間投資額 考え方
1万円 12万円 少額から値動きに慣れたい場合
3万円 36万円 家計とのバランスを取りながら続けたい場合
5万円 60万円 余裕資金を計画的に運用したい場合
10万円 120万円 年間上限まで利用する場合

無理に上限まで積み立てた結果、生活費が不足して投資信託を短期間で売却することになれば、長期投資の利点を生かしにくくなります。相場が下落しても積立を続けられる金額にすることが重要です。

買付日におすすめの日はある?

毎月何日が最も有利になるかを事前に判断することはできません。特定の日に必ず価格が安くなるというルールもありません。

長期の積立では、わずかな日付の違いよりも、残高不足を起こさず継続できることが大切です。給与振込日の直後など、口座残高を確保しやすい日を選ぶと管理しやすくなります。

SBI証券では、現金による投信積立で毎日・毎週・毎月などのコースを選べます。楽天証券では、証券口座からの引落しで毎月1日から28日までの指定日や、つみたて投資枠の毎日積立を選択できます。ただし、クレジットカード決済では買付日が指定されるなど、決済方法によって条件が変わります。

対象銘柄は数多くありますが、人気だけで選ぶと思わぬ値動きに戸惑うことがあります。ETF・欧州株・NASDAQ100・ゴールドの対象状況と選び方を次ページで確認しましょう。