PTSとは?株価・夜間取引時間・ランキング・SBI証券と楽天証券の手数料までわかりやすく解説

PTSという言葉を株価情報で見かけても、「東証の株価と何が違うの?」「夜は何時まで売買できる?」「PTSランキングは翌日の株価予想に使える?」「信用取引はできないの?」など、仕組みが分かりにくいと感じることがあります。PTSは東京証券取引所とは別の売買の場であり、東証の取引時間外にも株式を売買できることが大きな特徴です。一方、参加者や出来高が少ない時間帯では価格が大きく動くこともあり、PTS株価だけを見て翌日の値動きを決めつけるのは適切ではありません。この記事では、2026年9月1日時点の金融庁、PTS運営会社、SBI証券、楽天証券などの公表情報を確認し、PTSの意味、リアルタイム株価、夜間取引、手数料、呼値、信用取引、配当・株主優待、ランキングの見方まで初心者向けに解説します。

資料を確認しながら資産や税金について計算するイメージ

この記事の目次

  • PTSとは?意味をわかりやすく解説
  • 東証とPTSの違い
  • PTSの取引時間・夜間取引は何時まで?
  • PTS株価をリアルタイムで見る際の注意点
  • キオクシア・三菱重工のPTSを見る方法
  • PTSランキング・値上がり・値下がり・出来高の見方
  • PTS取引のメリット・デメリット
  • SBI証券と楽天証券のPTS手数料を比較
  • PTSの呼値はなぜ0.1円単位になる?
  • PTSで信用取引はできない?
  • PTSと配当金・株主優待・権利付最終日の関係
  • PTS株価を投資判断に使うときの注意点

PTSとは?意味を初心者向けにわかりやすく解説

PTSとはProprietary Trading Systemの略で、日本語では一般に「私設取引システム」と呼ばれます。

簡単にいえば、東京証券取引所などの金融商品取引所とは別に、金融商品取引業者が運営する株式などの売買システムです。

金融庁も、PTSについて取引所に似た機能を持つシステムとして位置付けており、上場株式などを扱うPTSの運営業務には原則として金融商品取引法に基づく認可が必要です。

つまりPTSは、インターネット上に勝手に作られた株式市場ではありません。法令や日本証券業協会の規則などに従って運営されています。

東証とPTSは何が違う?

最大の違いは株を売買する「市場」が異なることです。

項目 東京証券取引所 PTS
運営 金融商品取引所 認可を受けた金融商品取引業者など
代表的な取引時間 9:00~11:30、12:30~15:30 PTS・証券会社によって東証の前後や夜間にも取引可能
株価 東証で形成 PTS内の注文によって形成
流動性 銘柄によって非常に多い 東証より少ない場合がある
呼値 東証のルール 東証より細かい価格で注文できる場合がある

同じ銘柄でも、同じ時刻に東証とPTSで異なる株価が付いている場合があります。

例えば東証で3,000円の銘柄に対して、PTSでは2,999.5円の売り注文や3,000.1円の買い注文が存在するといったことがあります。

2026年現在、日本には複数のPTSがある

2026年時点では、上場株式を取り扱うPTSとして主に次の市場が存在します。

  • ジャパンネクストPTS:ジャパンネクスト証券が運営
  • JAXPTS:Japan Alternative Marketが運営
  • ODX株式PTS:大阪デジタルエクスチェンジが運営

ただし、個人投資家が利用できるPTSは証券会社によって異なります。

例えば楽天証券では、2026年9月時点でJAXPTS(JAX)とジャパンネクストPTS(JNX)へ直接注文できます。

SBI証券ではPTS注文やSOR注文を通じてPTSを利用でき、通常のPTS注文ではジャパンネクストPTSのJ-Marketなどが利用されています。

PTSの取引時間|夜間は何時まで売買できる?

PTSの代表的な特徴が、東京証券取引所の立会時間外にも株式を売買できることです。

SBI証券のPTS取引時間

2026年9月1日時点で、SBI証券が案内している現物PTS取引時間は次のとおりです。

セッション SBI証券で取引できる時間
デイタイム 8:20~16:30
ナイトタイム 17:00~23:59

ジャパンネクストPTS自体のナイトタイム・セッションは17:00~翌6:00まで運営されていますが、SBI証券から夜間PTSへ注文できるのは23:59までです。

23:59以降も翌6:00までジャパンネクストPTSで成立した約定情報などがSBI証券の取引画面に反映される場合がありますが、SBI証券から新たな夜間PTS注文を出すことはできません。

楽天証券のPTS取引時間

楽天証券ではJAXとJNXを利用でき、現物取引について次の時間が案内されています。

市場 日中 楽天証券での夜間取引
JAX 8:20~16:00 17:00~23:59
JNX 8:20~16:00 17:00~23:59

楽天証券でも、JNXそのものは翌6:00までナイトタイム取引を行っていますが、楽天証券からの注文・取引は23:59までです。

「PTSは朝6時まで取引できる」と一律に考えるのは正確ではありません。PTS運営会社の市場時間と、自分が利用する証券会社から注文できる時間を分けて確認してください。

PTS株価とは?リアルタイムを見るときの重要ポイント

PTS株価とは、東証ではなくPTS市場で実際に成立した株価です。

そのため、PTSで4,000円と表示されていても、東証の終値も4,000円になるという意味ではありません。

夜間PTSでは、東証終了後に発表された次のような情報を受けて売買が行われることがあります。

  • 決算発表
  • 業績予想の上方修正・下方修正
  • 増配・減配
  • 自社株買い
  • 新株発行
  • M&A
  • 大型受注
  • 海外市場の急変
  • 為替相場の急変

このため、東証の終値から大きく上昇・下落したPTS価格が表示される場合があります。

「PTS株価リアルタイム」は情報サービスによって更新速度が違う

PTS株価を確認できる証券会社や情報サイトは複数ありますが、表示がリアルタイムなのか、数分・十数分遅れているのかはサービスによって異なります。

実際に注文する場合は、自分が利用している証券会社の注文画面で現在の買い気配・売り気配・出来高・板を確認することが重要です。

また、JNX、JAX、ODXなど複数のPTSが存在するため、「PTS価格」という一つの共通価格があるわけではありません。どの市場の株価なのかも確認しましょう。

PTSで最も注意したいのは、夜間に大きく上昇・下落した価格が「翌日の株価を保証する数字」ではないことです。ランキングや出来高を正しく読む方法を次のページで詳しく確認します。