「医療の未来 分配金再投資コース」とは?
「医療の未来」は、アセットマネジメントOneが運用する「メディカル・サイエンス・ファンド」の愛称です。国内外の医療関連企業の株式を主要な投資対象とし、年2回の決算日に分配方針に基づいて分配を行います。
証券会社や銀行の画面に「医療の未来 分配金再投資コース」と表示されている場合は、医療の未来から分配金が支払われたとき、その分配金を原則として同じファンドへ再投資する設定を意味します。
「分配金再投資コース」はファンド名の一部ではなく、販売会社で選択した受取方法です。運用会社が分配を行わないと決定した場合は、再投資コースでも追加購入は発生しません。
過去に分配金が支払われていても、将来の分配金額や支払いが保証されているわけではありません。判断するときは、直近の分配金だけでなく、分配後の基準価額やトータルリターンも確認しましょう。
「ひふみワールド+分配金再投資コース」とは?
「ひふみワールド+」は、レオス・キャピタルワークスが運用する投資信託です。日本を除く世界各国の株式などを主要な投資対象とし、成長性が高いと判断される企業を選別して投資します。
販売会社の画面に「ひふみワールド+分配金再投資コース」と表示されている場合は、分配金が支払われた際に、同じひふみワールド+を自動的に買い増す設定です。
ひふみワールド+は毎決算時に分配方針に基づいて分配金額を決定しますが、運用状況によっては分配を行わない場合があります。再投資コースを選択していても、分配金が0円なら保有口数は増えません。
受取方法を変更できるかどうかは、ひふみワールド+を購入した銀行や証券会社の取扱いによって異なります。運用会社ではなく、購入した販売会社の口座画面や問い合わせ窓口で確認します。
SBI証券の分配金再投資コース
SBI証券では、対象となる投資信託について、分配金の受取方法を「再投資」または「受取」へ変更できます。
公式案内では、金額買付や積立買付で購入した対象投資信託は、保有後に受取方法を変更できる仕組みが案内されています。再投資を選択した場合、原則として税引後の分配金が手数料無料で同じ投資信託へ再投資されます。
一方、口数買付で購入した投資信託は、取引単位未満の追加購入ができないため、受取方法を再投資へ変更できない場合があります。また、一部の投資信託は変更サービスの対象外です。
SBI証券のNISA再投資で確認すること
SBI証券では、NISA口座で保有する投資信託の分配金について、NISA預りで再投資するか、特定口座または一般口座で再投資するかを設定できる場合があります。
NISA預りを選択した場合は年間投資枠を使用します。残り枠や設定状況によって再投資先が変わる可能性があるため、「NISA分配金再投資設定」を確認しておきましょう。
楽天証券の分配金再投資コース
楽天証券では、対象となる投資信託について、分配金コースを「受取型」から「再投資型」へ、または「再投資型」から「受取型」へ変更できます。
再投資型では、分配金を現金で受け取らず、原則として決算日の基準価額で同じ投資信託を追加購入します。受取型と再投資型の両方を取り扱っている投資信託が変更対象です。
積立設定のコースと、すでに保有している残高のコースは、別々の設定になっている場合があります。積立設定だけを変更しても、既存残高の受取方法が自動的に変わるとは限らないため注意しましょう。
楽天証券のNISA再投資で確認すること
楽天証券では、NISA口座で保有している再投資型の投資信託に分配金が発生すると、原則として保有している商品と同じNISA投資枠で再投資されます。
再投資額に相当する非課税枠が残っていない場合は、課税口座で再投資されることがあります。NISAでの非課税再投資を希望する場合は、決算日前に残り枠を確認しておくことが大切です。
再投資コースと住民税非課税世帯の関係
課税口座で普通分配金を受け取ると、再投資コースであっても配当所得等が発生します。ただし、源泉徴収によって課税関係を終え、確定申告不要制度を選択できる分配金を申告しなかった場合は、通常、その所得を住民税の所得計算に含めない取扱いとなります。
一方、上場株式等の譲渡損失との損益通算や税金の還付を受けるために確定申告すると、申告した分配金が住民税の所得計算に反映されます。その結果、次のような制度に影響する可能性があります。
- 住民税非課税世帯の判定
- 国民健康保険料
- 後期高齢者医療保険料
- 介護保険料
- 配偶者控除や扶養控除
- 所得基準のある給付金や行政サービス
NISA口座で非課税となる分配金は、課税所得には含まれません。課税口座の分配金を確定申告する場合は、還付される税金だけでなく、住民税や保険料への影響も含めて判断しましょう。
分配金ありの投資信託を選ぶときの確認項目
- 分配金の支払い頻度
- 分配金を含めたトータルリターン
- 分配後の基準価額の推移
- 普通分配金と元本払戻金の内訳
- 信託報酬などの保有コスト
- 投資対象と価格変動リスク
- NISAの対象商品かどうか
- 受取コースと再投資コースを変更できるか
分配金額が大きいことだけを理由に投資信託を選ぶのは適切ではありません。分配金はファンドの資産から支払われるため、高い分配金が続いていても、基準価額の下落や元本払戻金によって資産全体が減っている場合があります。
再投資コースを選ぶ前のチェックポイント
- 分配金を生活費として使う予定がないか
- 普通分配金に税金がかかることを理解しているか
- 元本払戻金まで自動再投資される可能性を理解しているか
- NISAの年間投資枠に余裕があるか
- NISA枠不足時の再投資先を確認したか
- 積立設定と既存残高のコースが一致しているか
- 販売会社で途中変更できる商品か確認したか
- 分配金ではなくトータルリターンで比較しているか
分配金再投資コースは、分配金を使う予定がなく、同じ投資信託で運用を続けたい場合に便利な仕組みです。自動的に保有口数を増やせる一方、課税口座では普通分配金に税金がかかり、NISAでは再投資額が年間投資枠を消費します。
また、再投資される分配金が必ず運用益から支払われるとは限りません。元本払戻金や基準価額の下落も含め、資産全体がどのように増減しているかを確認し、自分の運用目的に合うコースを選びましょう。
<参考サイト>国税庁 / 金融庁 / 日本証券業協会 / アセットマネジメントOne / レオス・キャピタルワークス / 野村アセットマネジメント / SBI証券 / 楽天証券



